「〈物語〉シリーズ」花澤香菜の「せーの」に会場沸く、新OPは1秒1秒聴いてほしい
アニメ「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」の先行プレミア上映会が、去る6月30日に東京のユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて開催され、千石撫子役の
7月6日より毎週土曜日22時からABEMAにて配信される「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」。この日のイベントでは、配信に先がけて「愚物語」のエピソードが上映され、エンディングが流れ終わると大きな拍手が自然と沸き起こった。その後のトークパートでは、花澤が、面白かったですか?と観客に問いかけると、同意するように大きな拍手が返ってくる。続く井口の、月火ちゃんは今回もとてもかわいかったですよね?という問いにも盛大な拍手が起こった。
アニメ「〈物語〉シリーズ」の新作としては、2019年にテレビ放送された「続・終物語」以来となる今作。花澤はこれまでにもゲームなどのコラボで撫子を演じることがあったこともあり、すんなり役に入れたことを明かす。一方、早見は「集中力全開」で収録に臨んだと告白。セリフ量が多かったことや、余接が死体の付喪神であり感情を出さないことから、前のシリーズの声を聴いたり、家で練習をしたりしても、当日の心身のコンディションに1mmでもブレがあると生きているような印象を与えてしまうため、すごく難しかったと苦労を伝えた。
井口はこれまでのシリーズでは姉妹である阿良々木火憐役の喜多村英梨と共演するシーンが多かったことに触れ、1人でここまでアフレコに参加することがなかったと、今作での収録を振り返る。さらに「火憐だぜ! 月火だよー。2人合わせてファイヤーシスターズ!」という次回予告でおなじみのフレーズを1人で発してから、収録に臨んだことを明かした。
「『〈物語〉シリーズ』の収録は緊張する」という話題では井口が、台本のページをめくってもめくってもしゃべっているからであると、その理由を観客に伝える。早見も今回は特にそうだったと同意し、アフレコ現場ではキャスト陣が、これまでメインキャラクターとしてセリフ量が多かった阿良々木暦役の神谷浩史へ称賛の言葉を贈っていたことを話した。
また本編上映後ということもあり、演出やちりばめられた小ネタなどネタバレを含むトークにも花が咲く。火のついたマッチを手にした月火の場面カットがスクリーンに映されると花澤が、怖すぎると笑いながら感想を漏らす。これに対し、炎のゆらめきでかわいい!と擁護した井口だったが、本編での月火については「旁若無人」というワードを使いつつ、こんなだったっけ?と思いましたけど、こんなでしたよね、と評し笑いを誘った。
イベントの終盤にはエンディングテーマ「UNDEAD」を手がけたYOASOBIからのメッセージ動画も上映。「〈物語〉シリーズ」の大ファンだというAyaseは「最大の愛とリスペクトを持って書かせていただきました。原作の小説を西尾維新先生に書いていただくなんていう、ものすごく贅沢な経験をさせていただいております。ものすごく気合の入った楽曲になっておりますので、アニメとともに楽しんでいただけたらなと思っております」と楽曲への思いを語った。
さらに「撫物語」のPVもサプライズで公開。MCから話を振られた花澤は、思わず泣いてしまいそうになったとこぼす。いろいろな過去の撫子が登場し、それを撫子自身が受け入れていると、劇中での撫子の姿を説明し、「撫子の人生」を感じたことを明かした。
PVには、撫子のキャラクターソングである「恋愛サーキュレーション」をはじめ「〈物語〉シリーズ」の楽曲を多数生み出してきたミト(クラムボン)が手がける「撫物語」オープニングテーマ「caramel ribbon cursetard」も使用。早見がPVでも聴けるフレーズに触れ「せー……」と言いかけたところで、私が言っていいんですか?と花澤に振り「せーの」のセリフを引き出す。これには井口も興奮し、そんなんじゃだめー!と絶叫。会場からも盛大な拍手が贈られる。続けて花澤は、過去の曲を作り変えて、気の遠くなる作業をしていると聞いたので、ぜひ1秒1秒聴いてほしいと観客へ呼びかけた。
さらに話題はエンディングテーマ「UNDEAD」にも及ぶ。早見は、PVで聴ける「UNDEAD」のフレーズがかわいく、そこだけ繰り返し聴いたりしたと、早速お気に入りになっているそう。花澤は、〈物語〉シリーズが好きなことが感じられるフレーズがたくさん入っていると、作品への愛を感じる歌詞にも注目していた。
最後の挨拶では、花澤が「撫物語」について、今まででの撫子の歩みを皆さんにおさらいしてもらうと、本当に撫子はがんばってきたと感じられると思う。観終わった後に、自分自身のことも愛せるようになるような、本当に素敵な物語になっているのだと、魅力を伝える。井口は「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」は、撫子や余接をはじめいろんなキャラクターのことがより好きになるエピソードが多いと考えを述べる。そのうえで、月火に関しては「やっぱこいつうるせえな」と愛してもらえるか不安もあるが、それはそれでスパイスになっていていいのではないかとコメントし、月火のことも嫌いにならないで楽しんでくださいと笑顔でメッセージを贈った。
トリを任された早見は、この場所から、きっと日本だけではなく、世界にも羽ばたいていく新作だと確信していると、自信を見せる。また余接について、これまでに見せなかった表情もたくさん見ることができると思う。無表情だが、でもその奥にいろんな思いを感じていただけると思うと話し、イベントを締めくくった。
アニメ「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」
ABEMA:2024年7月6日(土)より毎週土曜日22:00~
スタッフ
原作:西尾維新
キャラクター原案:VOFAN
総監督:
監督:吉澤翠
シリーズ構成:東冨耶子、新房昭之
脚本:大嶋実句
キャラクターデザイン・総作画監督:渡辺明夫
総作画監督:杉山延寛、宮井加奈
美術監督:飯島寿治
色彩設計:渡辺康子
CG監督:島久登
撮影監督:橋本日和、石川瑞帆
編集:松原理恵
音響監督:鶴岡陽太
音楽:神前暁
アニメーション制作:シャフト
キャスト
戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和
八九寺真宵:加藤英美里
神原駿河:沢城みゆき
千石撫子:花澤香菜
阿良々木月火:井口裕香
忍野扇:水橋かおり
老倉育:井上麻里奈
斧乃木余接:早見沙織
忍野忍:坂本真綾
(c)西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト