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「いちまぁ~い、にまぁ~い、さんまぁ~い…」夜毎、皿を数える悲しくて恐ろしい声が牛込御門内五番町にある青山播磨守主膳の屋敷から聞こえてくる。恐怖におののく主膳とその奥方。好色で評判の悪い主膳、嫉妬深い奥方の青山家に奉公にあがった若く美しい娘・菊を我がものにしようとする主膳。ある日、青山家の家宝である十枚揃った皿を一枚割ったと濡れた衣を着せられた菊は主膳の手討ちに。その夜から一枚足りない皿を数える菊の声が……
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