のらくろ放浪記 (1巻 全巻)
作品概要
国民的アイドル「のらくろ」!!
軍隊を離れ、ひとりぼっちになった“のらくろ”が自分の幸福をつかむまでの、 心温まる3つのストーリー!
日本漫画史上にさんぜんと輝く、国民的人気作品---田河水泡・作『のらくろ』。 まっくろな体に、大きな目。身寄りのないのら犬だけど、元気いっぱいの愛嬌者…それが、のらくろです。 戦前の「少年倶楽部」連載版(昭和6年〜16年)をオリジンとする同作は、手塚治虫、長谷川町子ほか数多くの漫画家に大きな影響を与え、子供から大人まで日本中のあらゆる層に熱狂的に愛された大ヒット作。のちの昭和40~50年代に単行本として復刻され、TVアニメ化もされるなど、愛らしいのらくろのキャラクターは、登場するたびに大ブームを巻き起こしてきました。
その「のらくろ」シリーズのうち、特に稀少価値の高い3作品が、ついにこのたび、オールカラー版で復活! 昭和30年代・雑誌「丸」連載のエピソードのうち、除隊したのらくろのさすらいの日々を描いた、『のらくろ放浪記』『のらくろ捕物帳』『のらくろ喫茶店』の3作品は、現在、古書史上でもプレミア価格がつくなど、きわめて入手困難な“幻”の傑作となっており、「どうしても読みたい」という大量のリクエストが復刊ドットコムに寄せられ続けていました。
軍隊が解散して、再びひとりぼっちの風来坊に戻ったのらくろは、ガードマン、旅館の番頭、私立探偵など、さまざまな職を転々としたのち、恋人のおぎんちゃんとついに結婚。仲良く夫婦で、小さな喫茶店を開業します。 行く先を失い、孤独と不安にみちた毎日から、ラストのハッピーエンドにいたるまで、ほのぼのとしたユーモアの中に生きることの楽しさと厳しさをにじませながら、「ほんとうの幸福って何だろう?」と、静かに読者に問いかける感動作。そのあてどないムード、優しさとペーソスあふれる描写は、現代の若者にもきっと共感を呼ぶことでしょう。
今回の刊行は、この【幸福(しあわせ)3部作】とも呼ぶべき3作品を、美しいオールカラー版で完全復刻するもので、「のらくろ」シリーズの刊行としては、1988年以来、実に24年ぶりの貴重なものとなります。
◆オールカラー/各160ページ
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