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“自分が消えた時……その生まれた場所の全歴史が共に消えるのは堪え難いこと……とても悲しいこと”。別荘アルタミラの塔にこもったウルスラ・ヘリケは、インクで紙に記録を残し始めた。まるで、自身の運命をはかなむように。そして、ある日ヘリケはアルバーノ山へ赴き、ミナミ教授から旧型の時空船(タイムクルーザー)を借りる。1995年にトランクを1個届けたいというのだ。はたして、ヘリケの真の目的は……?
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