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時計が読めない。階段も降りられない。数分前のことも覚えていられない。でも、“からっぽ”になった脳は、まだ死んでいなかった。脳出血などで高次脳機能障害となった一児の母親でもある医師による、脳の再生ドキュメントをコミック化。障害が重くなってしまったヒロインだったが、半ば強制的に介護施設の施設長に就任させられる。これが吉と出るか凶とでるか。一方、脳はその間もある変化を遂げていて―─。
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