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由夏は、歯科医師・長谷川に「口述筆記」してもらいながら、「性愛」を描く小説を連載している。苦手だった性愛描写が、長谷川に導かれると自然と言葉が溢れだし、小説も好評を博す。そんな中、由夏は長谷川の友人・安藤に次第に惹かれていき、二人は付き合うことになった。安藤とのキスという「実体験」は確かに小説の質を向上させた。でも、長谷川との口述筆記では、さらに自分をさらけ出せる。体験と想像の間で揺れる由夏--。
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