[ライトノベル]今夜、2つのテレフォンの前。 (全1冊)
作品概要
「想史ともっと話せるようになんなきゃなぁ」『今日の戦績は?』「ダメダメです。たまに頷いたり反応してくれたりするんだけど、基本的にはシカト。なんでなのかなぁ……」
『しつこく話しかけてみたらいいよ』「でも、そろそろうざいんじゃないかなぁ。嫌われるかも」
幼馴染みの想史に思いを寄せる女子高校生・志奈子は、別の高校に通うようになってから、想史は口をきいてくれなくなってしまい、胸中に不安を募らせていた。
そして志奈子は、毎晩想史とは違う大人の男――顔も知らない高校教師――と電話をしている。愚痴や冗談を言い、そして恋愛相談をしていた。
一方、志奈子に電話をしている高校教師の直江は、昔のクラスメイトに初恋だった女性の結婚が決まったと聞き、胸中穏やかではなかった。2人が電話をすることになったきっかけは?
そしてそれぞれの片想いの行方は?
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616 円税込