[ライトノベル]ギルドの新人教育係(自称) (全1冊)
作品概要
気高き男達に、乾杯。男は酒を飲み、新人に絡む――喪わせないために。日々の酒代を稼ぎながら、ギルドの酒場に入り浸る冒険者カーマセン。
彼の日課は、ギルドを訪れる新人冒険者に因縁をつけては絡んでいくこと。時には痛い目を見ることもあるけれど、それでもカーマセンは絡み続ける。
幾度となく繰り返されるその光景に、ある者は顔を顰め、ある者は嘲笑い、そして彼女達は困ったように微笑を向ける――カーマセンの秘めた想いを知っているから。
勇者にただ付き従うプリースト、力の調整ができない魔法使い、かつての友の弟子、行く当てのない召喚勇者……カーマセンとの出会いは彼らを成長させ、そして彼らの旅立ちをカーマセンは見送るのだ。
いつもと変わらず、ギルドの酒場でグラスを揺らしながら……。くたびれたその背中が語るのは、老いの悲哀か、男の生き様か。彼の生きた証をここに記そう。
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1,540 円税込