ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集(福音館創作童話シリーズ)

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版型 四六判 版型とは

最新刊発売日 2019年04月10日

カテゴリ 児童書

作品概要

きみはいつものように、あけっぱなしの玄関から、どんどんぼくの部屋にあがりこんできた。
ランドセルをおろして、きみはいった。
「ねえねえ」「なんだあ」「せんせいが、おまえは本を読めっていうんだ。
ことばがなってないから」。
ぼくは立ち上がってとなりの部屋に行き、本だなから一冊の詩集をとってきた。
そして、ページをひらいて、きみに手渡す。
「ここんとこ、読んでみな」。
詩はむずかしい。
詩は意味がよくわからない。
だから、詩はおもしろくない。
確かに詩はむずかしくて、よくわからないものかもしれない。
でも、詩はおもしろくて、ほんとうにたのしくて、そして自由だ。
詩は、ことばを自由にし、ことばによって縛られ、不自由になっているわたしたちに、ことばは、わたしたちを縛るのではなくて、わたしたちは、ことばによって自由になれるのだと教えてくれる。
20篇の詩を通して、詩人斉藤倫と楽しみ、そして考える、詩のことそしてことばのこと。

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