ドリトル先生物語全集 全12巻
作品概要
ドリトル先生は動物語が話せる。
魚語も話せる。
特別な能力には違いないが、かといって奇想天外かというとそうではない。
先生はちゃんと動物たちから「学習」したのだから。
最初は同居人(?)のオウムのポリネシアに手助けしてもらい、一語、また一語。
誰にも横柄な態度はとらず、誰とも仲良しになり。
かくして人間のお医者さまだった医学博士、ドリトル先生は獣医に転身。
オウムのポリネシア、アヒルのダブダブ、犬のジップ、フクロのトートー、ブタのガブガブ、白ネズミといった役者ぞろいの動物たちと世界中を旅し、月にまで行ってしまう。
せせこましい人間の物語よりよっぽどおもしろいし、「おもしろいことがわかる動物のほうが人間より高尚」と言い切る人間離れした先生が最高に魅力的。
「DOLITTLE」というのは「なまけ者」「やくざ者」という意味の名前だそうだが、これは作者ロフティングの痛烈な皮肉。
金勘定が苦手で、生活力もないけれど、本当に利口なのは誰?先生を尊敬する動物たち同様、先生の偉さが子どもたちにはわかるからこそ、ドリトル先生の物語は時を越えて愛されている。
(平山イソラ)
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22,616 円税込