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街では『マリガド』という小説が話題になっていた。青年・マリガドが権力階級を片っ端から切り殺していくという内容でその痛快さに若者を中心として一大ブームとなっていた。しかしその残虐な表現からマリガド否定派が出版停止を求め、中央図書館が審議をすることとなった。この件が世間に騒がれていることでシオ達見習いは多くの悲劇を生んだ『黒の書』と対峙することに──。
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