[文庫]幕末(新装版)
作品概要
歴史はときに血を欲す。
暗殺者も凶刃に倒れた死骸も、共に我々の歴史的遺産である。
「暗殺だけは、きらいだ」といっていた著者が、幕末期の十二の暗殺事件を見直した連作歴史小説。
井伊直弼暗殺事件「桜田門外の変」、浪士隊を結成した清河八郎の「奇妙なり八郎」、
坂本龍馬の仇討ちを書いた「花屋町の襲撃」、姉小路卿暗殺事件ににまつわるエピソード「猿ケ辻の血闘」、
佐幕派間者の冷泉為恭暗殺計画「冷泉斬り」、過激浪士が水戸藩京都警備指揮約の住谷寅之助を暗殺する「祇園囃子」、
吉田東洋が討たれた「土佐の夜雨」、禁門ノ変の後生きのびた桂小五郎の「逃げの小五郎」、
攘夷派に襲われ一命を取りとめた井上聞多の「死んでも死なぬ」、彰義隊の成立から書かれた「彰義隊胸算用」、
徳川家茂暗殺計画「浪華城焼打」、ラストに開国の朝廷布告書が煥発された後攘夷に殉じた三枝蓊の「最後の攘夷志士」。
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880 円税込