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三國玄一郎(みくに げんいちろう)63歳。バラ農家を引き継ぎ45年。丹精込めてバラを栽培する彼を、人は“職人”と呼ぶ。しかしこの男、貫禄あるシブい見た目とは裏腹に、趣味・趣向は誰よりも“乙女”であった。己の虚像によって願望がセーブされてきた三國だが、女子高生がアルバイトの面接にやってきたことから、そのブレーキは変調を来すようになり…!?
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