[第70回 課題図書]聞いて聞いて! 音と耳のはなし

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作品概要

音は、ふるえる空気の波です。大きな音は大きな波、小さな音は小さな波、高い音は細かくふるえています。その波は耳の中の器官を伝わり、
電気信号となって脳に届きます。左右の耳に届く音はわずかにズレていますが、脳はその差を手がかりに、音がする方向や、どんな場所で響いているかを判断します。
ふたつの耳で聞きとることで、音はより立体的に、いきいきと聞こえるのです。動物は音で敵の気配を感じ取ったり、なかまとやりとりをしたりしています。
中には、人間には感じ取れないほど高い音や低い音を聞きとるものもいます。人間もまた、日々、さまざまな音を聞きとり、記憶し、くらしに役立てています。
雨の降る音。車の音。鳥のさえずり。目をつぶって耳をすませると、身のまわりの情景が心に浮かびます。音には、目に見えない景色をイメージさせる力があるのです。
オーディオ専門の執筆活動に携わってきた著者が語る、音の魅力と耳のふしぎ。

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