おこりたくないおこりんぼのラノ
作品概要
ティラノサウルスのラノは花が大好き。
ほかのティラノサウルスの子どもたちが好きな相撲や狩りの練習が好きではない。
そんな、おとなしいラノに、いたずらな小恐竜トロオドンたちがちょっかいを出してくる。
ラノが触られるのを嫌うしっぽに、わざとかみついたり、くすぐったりして…。
そんなときラノは、花の匂いをかいで、じっと耐えるのだが、イライライライラ…。
とうとう、我慢の限界を超えたラノが、大声で叫ぶ。
「ガオ~!(あっちへいけ!)」 大声で怒りを爆発させた後、ラノはいつもせつない気持ちになって落ち込むのだった。
「ぼくだって、怒りたくなんかないのに…。
どうしてみんなは、ぼくの嫌なことばかりするのかな…。
」
大事な花を踏まれたときも「ガオ~!」、しっぽを触られたときも「ガオ~!」。
「ガオ~!」といつも怒っているラノは、周囲から「おこりんぼ」だと思われているが、本当は違うのだ、と読み手には伝わる。
ラノには怒ってしまう理由があるのだから。
本当は怒りたくないのに怒ってしまう…そんな「きもち」について考える絵本。
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1,430 円税込