女心は複雑だとよく聞きます
確かに少しややこしいかもしれません
探り合い・マウントの取り合い・
言葉の装飾
主人公・大島凪は考える
空気を読んで、列はみ出さないで
女として、人として…
一体どっちのカードを出すべきか。
しかしながらこの物語を読んだ
凪と同世代スタッフ(女)は思いました
凪の彼氏(元)・我聞慎二に対して
好みハッキリ。清々しい男です。
さぞやどこもかしこも女と違い、
女々しさとは一番遠い所にいると思いきや…出るわ出るわ、
女心より100倍はめ%ど■さ☆男心
例えば凪のこんな姿
ストレートヘアが好きな慎二のために
健気さに感動すらしていたのに
どうしてこんなこと言っちゃうのでしょうね。
自分を守るためだけの、本心を覆っているトゲトゲが一直線に凪に飛んでいく。
何も言えずにいる凪に
胸がチクチクしてきます
きっとそれは、身に覚えがあるからなのでしょう。
空気を吸わずに生きてはいけない。
でも、空気を読まずに生きてもいけない。
「断捨離」「リセット」
「自分探し」なんでもいい
今とは違う、
ここじゃない所へ行きたい。
こうして辿り着いた安アパート
くるくるの髪と28歳無職の夏
住人と少しずつ距離を縮める凪は
ほどなくして気づくのです。
読むことしか考えてなかった空気が、
とてもとても美味しいことに_。
そして砂時計をひっくり返したように
凪の時間が動き出します
砂はサラサラこぼれて然るべき。
このまま一直線に幸せになって!
そう願うのですが…
男と女はタイミングだとよく聞きます
変わりたい女と変わって欲しくない男
前の自分には戻りたくないんだから!
ところで、この男
なんか嫌いになれない…どころか
だんだん応援したくなってきます(笑)
凪の無理しがちな生き方と、変わりたくて
大胆な行動を起こす突飛さに心が掴まれる
個性しかない住人との新たな物語は必読!