成績優秀かつスクールカースト上位の充実した毎日を送りつつ、どこか空虚な焦燥感を感じて生きる高校生・矢口八虎は、ある日一枚の絵に心奪われる。
その衝撃は八虎を駆り立て、美しくも厳しい美術の世界へ身を投じていく。
【紙書籍特典】
・オリジナル収納BOX
・POP風限定描き下ろしペーパー
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不良でありながら成績優秀な
高校2年生・矢口八虎
ノルマのように人付き合いや勉強をこなす日々に
どこか虚しさを覚えていた
そんな折、美術室にて一枚の絵と出会う
それは肌が緑色で塗られた天使の肖像
八虎の心は動かされた
そうして作者である美術部員の先輩に、
密かな思いをつい打ち明けてしまう
友人にも素直に伝えられずにいた、
「早朝の渋谷は青く見える」こと
選択授業の美術の時間
ある日の課題は「私の好きな風景」
ほどほどに済ませるつもりだったのに
見えたもの、感じたこと
それを表現したくなってしまったのだが、
自分を満足させるには
時間も技術も足りなかった
しかし
描きたかった景色は友人に届き、
「絵を描く」ことに
どうしようもなく惹かれていく
冷静な自分は待ったを掛ける
今さら絵の道を選べるはずない、だけど
この衝動はもう止められなかった
日本で唯一の国立美大、実質倍率200倍
東京藝術大学の入学試験まで
あと650日