ボールが顔面直撃!!
うわ、鼻血が!
こんなにも笑われて
普通なら、惨めな気持ちになるところ
この男の頭の中には
『いま笑いが取れている!おいしい!』
これだけ!
お笑いは大好きだけど、
蕎麦屋の息子として
家を継ぐことを決めていた
圭右にとって潤の存在はでかい
自分よりも面白い男・元芸人の潤が
現れ、"芸人"というものを意識するようになった
はじめは、潤に反発もしたが
自分のボケにするどいツッコミ
息の合ったやりとり
はじめての漫才は、
圭右の心を掴み、
決意させた!
「芸人目指す」
潤の前での宣言!
それは、コンビを組むという
意味も含めてのものだった
芸人を目指すっていっても
もちろんすぐになれるものではない
大すべり…
さらに自分の意図としない
笑いで笑われたのがショックで
舞台を放棄
嫌味を言ってきた出場者に
手を出すほど荒む圭右
潤に、殴られ叱咤される
だが、そこで引き下がる男じゃない
自分のお笑いがウケなかった
その理由はとても知りたい!
だから、少しテレビに出始めた
芸人の漫才をみる
愕然とした
圭右にしてみれば、
ぜんぜん、面白くもない漫才
だが、客は笑っている
自分たちにはなかった
「笑える空気」
自分を面白い人間だと
良く知っている者と
知らない者の温度差
「デジきん」の金本に言われた
「自分きっと学校一のおもしろ人間やで ずっと」
褒められていたのではない事だと
ようやく分かった圭右
「デジきん」は潤の芸人先輩で
金本・藤川の芸歴10年のベテラン漫才コンビ
一時はコンビ仲が悪かったが
圭右の行動や言動に感化され、
コンビの絆を深める
作中では、このコンビにスポットを
あてた話がある
ずしんとくる話であるが、
芸人の根性・情熱・生き様を
見せられた
“客のせい”にしたまま、悶々としていた圭右
店の手伝いをきっかけに
昔教わったことを思い出す
幼いころ、父親が芸人を応援する姿を
とても尊敬した
いまでも尊敬している
それ、父親の受け売りでしょ!
そこはさておき、
挫折しても考えを止めない
そこが圭右のすごいところだ
天才とまで、言わせるとは!
これから先“本物”かを
見極めたいではないか!
金本に期待されているとは知らずに
自信満々で
いざ芸人の養成所の門をたたく!!
面接で面白いことを!!
と意気込んでいた矢先に
って、だれーーー!?
圭右より先に
はちゃめちゃなことしてきたよ!?
養成学校でも、なかなかハードル高そうだ!